2016年4月、熊本地震がありました。
被災者の皆さまには心よりお見舞申し上げます。
さて、日本列島各地では大小はあれども地震自体は日常茶飯事ですが、今回の熊本地震の報道値などに何となく違和感を感じました。
それは、「いつも、マグニチュードのほうが震度より少し大きいのに、今回は震度のほうが大きい」というものでした。
『震度』は揺れっぷりで、『マグニチュード』はエネルギー自体を示すようなコトは、おぼろげに記憶しているのですが、明確に知りたくなったので調べてみました。
Ads.
震度とは
地震学において、震度とは、ある地点における地震の揺れの大きさを表した指標である。震度階級、震度階ともいう。
それぞれ揺れの違いがある10前後のレベルで表現され、世界では地域により定義の異なるいくつかの震度階級が用いられている。
現在の日本では気象庁震度階級が使われており、日本では一般的にこれを「震度」と呼ぶ。
via 震度 - Wikipedia
気象庁震度階級(きしょうちょうしんどかいきゅう)は、日本で使用されている独自の震度階級。
地震の揺れの大きさを階級制で表す指標である。単に震度ともいう。主に気象庁が中心となって定めたもので、2012年時点で、4,300地点で観測が行われている。
過去に基準や段階が変更されたこともあるが、現在は震度0から7まで(5と6にはそれぞれ強弱の2段階がある)の10段階設定されている。地震の規模を示すマグニチュードとは異なる。
まあ、イメージ通りです。
揺れそのもの、振れ幅を測って、10段階に階級分けしているんですね。
ちなみに以下の記事には賛成ですね。素直に1~10にすればいいのに。
私たちの頭の中にある数字の階級の標準は「10進法」だ。例外として時間の「60進法」や1年の月数の「12進法」などのモノサシも頭に入っているが、「7進法」は曜日では使われているものの、「強さの7段階」は日常生活では縁がない。しかも、頭が「1」ではなく「0」。実際の階級が「10進法」になっても、「最大震度7」を死守してきたことも、報道番組で「震度7以上」だの「震度8」だのという、おバカな発言が出てしまう原因と思う。 幾度かの改訂でも震度階級の最大を「7」にこだわってきたのは、過去の震度との比較で混乱が生じないための措置だと聞いたことがあるが、巨大地震の報を受ける市民感覚への配慮には欠けている。
マグニチュードとは
地震のマグニチュード (magnitude) とは、地震が発するエネルギーの大きさを対数で表した指標値である。
揺れの大きさを表す震度とは異なる。日本の地震学者和達清夫の最大震度と震央までの距離を書き込んだ地図に着想を得て、アメリカの地震学者チャールズ・リヒターが考案した。
リヒターの名からリヒター・スケール(Richter scale、英語発音: [riktər skeil](リクター・スケール))ともいい、英語圏では「マグニチュード」よりも「リヒター・スケール」の名称が一般的である。マグニチュードは地震のエネルギーと対数関係にあり、マグニチュードが 1 増えると地震のエネルギーは約31.6倍になり、マグニチュードが 2 増えると地震のエネルギーは1000倍になる。
地震が発するエネルギーの大きさを E(単位:ジュール)、マグニチュードを M とすると、次の関係がある[7]。
この式からマグニチュード M が 1 大きくなると左辺の が 1.5 だけ増加するからエネルギーは約32倍大きくなることが分かる()。同様にマグニチュードが 2 大きくなると地震のエネルギーは1000倍になる(101.5×2 = 103 = 1000)。また、マグニチュードで0.2の差はエネルギーでは約2倍の差となる(101.5×0.2 = 100.3 ≒ 1.995)。
こちらもまあイメージ通りなのですが、対数をとっているのは知りませんでした。
マグニチュードが1大きくなるごとに、そのエネルギーは約1,000倍だなんて。
そもそも違って当たり前
かたや、振れ幅。かたや、エネルギー。
見ている数字が違うのだから、相関関係こそあれど、大小くらいの差はあるよねってコトですね。
プレート型と直下型
今回の大小の差は、地震そのものの仕組みにあると考えました。
東日本大震災はプレート型と言われています。
震源の位置は仙台市の東方沖70kmの太平洋沖の海底。深いし遠いです。
阪神・淡路大震災や、熊本地震は直下型と言われています。
震源の深さは10kmまたはそれ未満。震源自体が日本国土の下。近いです。
地表に近いところでエネルギーが発生しているのであれば、同じマグニチュードでも大きく揺れるのは感覚的にも分かりますね。
最後に
調べてみて、ちょっとスッキリしました。
分かったからといって地震を防いだり被害を小さくできたりするわけではないので、いざという時の避難グッズを点検しなくちゃ、と思った今日でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。