サッカーJリーグの浦和レッズが、年間勝ち点1位だったのに、12月3日のチャンピオンシップ決勝で負けたため、年間勝ち点15も低かった鹿島アントラーズが優勝した。
1年間を通して優秀だったチームが、最後の2戦で準優勝になったのだ。
「ルールはルール」なのだが、これってビジネスでもある気がするなぁと思ったので、書いてみようと思う。
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最後だけ変わる
以下、2016年度のJリーグの2ステージ制を知っている前提で書きますが、軽くシステムだけ触れておきます。
1stステージ、2ndステージそれぞれ勝ち点のトータルで順位を決めます。1勝したら勝ち点3、負けたら0、引き分けならそれぞれのチームに1点で数えます。
非常にシンプルです。
しかし、リーグが終わり、最後のチャンピオンシップは、まず参加条件があります。
- それは1st・2ndステージのどちらかで優勝すること
- もしくは1stステージと2ndステージを合わせた年間勝ち点で3位以内に入ること
最大5チームまで参加出来ますが、昨年も今年も3チームでした。
そして試合の対戦形式です。
年間勝ち点が1位のチームは参加チーム数に関係なく決勝からの出場。
1回戦、準決勝は一発勝負で決勝戦はホームアンドアウェイ方式で行います。
最終的には、『チャンピオンシップのトーナメントで最後まで勝ったチームが優勝』となります。
つまり、リーグ戦中は積み上げ勝ち点で順位が決まるのに、最終的には積み上げてきた勝ち点は置いておいて、トーナメントの結果次第で優勝チームが決まるということです。
賛否両論のルール
これには、賛否両論あります。
Jリーグ自身も、昨年度と今年度でこの2ステージ制をやめて、2017年度はまた1ステージ制(積み上げ勝ち点で優勝チームを決める方式)に戻すことになっています。
メリット
最後に大逆転が可能
デメリット
その大逆転が起きた時に、年間勝ち点1位のチームが「今まではなんだったの?」みたいになる
ビジネス社会でのルール変更
とはいえJリーグでは、その年が始まる前までにルールが決まっています。2ステージ制であるコトが分かった上で始まりました。最後に負けた浦和レッズ、無念ではあるでしょうが仕方がありません。
さて、いわゆる一般的な会社、社会ではどうでしょう。
大局的に見れば、基本は資本主義であり、利益を上げるコトで会社の価値が測られます。
同業社間では、その売上や利益なんかで比較されることもあります。
稀少技術がある会社はその限りではありませんが、だいたいはそんな感じです。
個人(会社員)目線でも見てみましょう。
その業種、役職、部署などによって、『優れている』といわれる物差しは異なります。
営業の獲得数であったり、より新たな価値を生み出すことであったり、可能な限りコストを削減するコトであったりします。
もっとミクロで見てみると、その人の『評価者』によって変わります。
上司のいうことを素直に聞く方が良かったり、自主的にガンガン進めた方が良かったり。
そういうところまで砕いていくと、良し悪しというのは(大局的には別として)人の考えやもしかしたら気分によっても変わることになります。
あれ、ルールの話じゃ無かったっけ?
ここで書きたかったのは、【ルール=評価制度】だということです。
軸をどっちに置くか
会社に軸を置くと、最悪は会社に振り回されます。
自分に軸を置くと、他人の評価を気にせず、自分が納得すればOKです。
私みたいなサラリーマンは、結局のところ会社評価が給料につながるため、ある程度は会社に考え方を合わせなくてはなりません。
ただし、失職したり転職したりすれば、また軸が変わることになります。
フリーランスの方は会社=自分みたいなものなので、全ては自分次第ということですね。
まとめ
何らかの組織(Jリーグでもプロ野球でも会社組織でも)に属している限りは、そこにルールがあり、評価があります。
しかし、自分自身に腹落ちするかは、別問題です。
今回、浦和レッズが年間1位なのに、決勝の1戦で敗れたために、残る公式結果は準優勝であるコトはルール上仕方が無いですが、ファン心情としては納得がいかない人も多いかと思います。
社会でも「自分ではイケてたのに!?」と思っていても、評価がついてこない場合があります。
そこで、『しかたがない』って終わるのか、『次はもっと!』って思えるのかで、その後の気持ち、仕事のクオリティ、インプットアウトプット、他いろいろが変わるのかなぁと思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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