『現代語訳 論語と算盤』という本を読みました。同僚のススメです。
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これには、タイトルの通り『論語』に関すること、そしてそれはビジネスにも当然に適用されるコトを書かれていました。
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タイトル
『論語』とは
紀元前は春秋時代、孔子という中国の思想家、哲学者で、儒家の始祖と言われる人が痛そうで、孔子とその高弟の言行を、孔子の死後に記録に残したものとされています。
ざっくり言うと、人としての道徳やあるべき姿について書かれているもの。
『算盤』とは
「そろばん」と読みます。パチパチ加減乗除ができるアイツですね。
もしかして、最近の十代はもう知らないかも知れない!?
これは『商売』に対する比喩表現として使われています。
ちなみに、私はそろばん使えません(^▽^;)
概要
そんな道徳と商売。なかなか折り合わなさそうな2つについて、次のように書かれています。
人の世の中で自立していくためには武士のような精神が必要であることはいうまでもない。しかし武士のような精神ばかりに偏って「商才」がなければ、経済の上からも自滅を招くようになる。だから「士魂」とともに「商才」がなければならない。
渋沢栄一. 現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)
『士魂』とは武士の精神です。
『商才』とは商人の才覚です。
武士は、道徳心が高く、立派な人間像が想像されます。
商人は、お金を稼ぐために、ともすればお金のために生きている人が想像されます。
しかし、それぞれは併せ持たなければ、社会は回っていかないし、国も潰れてしまうというコトです。
最近道徳心に欠ける出来事が多い
……と思いませんか?
ニュースを見れば、心ない事件から、甘すぎる見立てで失敗したようなコトまで。
『商才』ばかりを追い求めるな!
私は、読書が好きな方です。
よくビジネス書を読みます。Excelなどのアプリケーションの本も読みます。
ふと思いました。
『これは商才ばかり追っている?』
少し悪く言うと、『小手先』がほしい。
今5時間かかっている仕事を5分でできるようになりたい。
人間関係も含めて、組織でうまく立ち回りたい。
手っ取り早く、デキル奴になりたい。
この『論語と算盤』を読んで、こんな自分に気付きました。
もちろん、これが悪いコトだというワケではありません。
商才『だけ』を身につけても、バランスがよろしくないというコトかと。
ここぞ!じゃ無く普段から
また、次のようなことも書かれていました。
普段の行いが大事なのだ。これをたとえると、医師と病人の関係のようなものであろう。病気を治すのが医者の仕事だとしても、いつもは健康に注意をはらおうとせず、いざ病気になると病院にあわてて駆けつけて、いつでも治してくれると思っては大間違いなのだ。医者はきっと、「普段から健康に注意してくださいね」 と忠告するに違いない。
渋沢栄一.現代語訳 論語と算盤(ちくま新書)
言われれば、「そりゃそうだ」と思うようなコトですが、中々意識できていないコトだとも思います。
意志だけでもダメ
では、気持ちだけしっかりしていれば、または立派であればいいのかというと、そういうコトでも無い。
現代の人は、よく口癖のように「意志を強く持て」という。しかし意志ばかり強くてもやはり困りものでしかない。俗にいう「猪武者(突き進むことしか知らない武者)」のような人間になっては、どんなに意志が強くても社会で役に立つ人物とはいえないのである。
渋沢栄一.現代語訳 論語と算盤(ちくま新書)
何ごともバランス大事。
さいごに
私自身は前述の通り、いわばテクニカルなコトを身に付けるのばかりに興味がいっていたところがあると気付きました。
土台、人間ができていなければ、どうせうまくいかない。うまくいくものもうまくいかない。
『論語』に興味が出てきました。
他にもたくさんためになるコトが書かれていました。興味がでてきた方は、ぜひ買ってみてください。
これは、私のような会社員だけでなく、今の日本人みんなに読んでほしいと思いました。
オススメですよ(*゜▽゜)ノ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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