昨日2017/07/16に、太田記念美術館にはじめて行ってきました。
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今の期間(~7/23(日))は『大江戸クルージング』と題して、かつて『水の都』だった東京の風景を中心とした浮世絵が展示されていました。
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太田記念美術館
場所
私はJR原宿駅から歩いて行きました。
浮世絵に特化
この美術館、12,000を超える浮世絵を、月替わりで展示しています。
こんな美術館、あるんだ!!
と、驚き。
写真撮影禁止
よくあるやつです。
理由がちゃんとあって、他の鑑賞者のジャマになるコトはもちろんですが、フラッシュなどによる劣化を一番心配しているようでした。
よって、以下私の文章力のみでお伝えしたいと思います<(_ _)>
大江戸クルージング
今、2020年の東京オリンピックに向けて、東京の水辺の魅力を再認識し、観光や交通手段として舟運を見直す動きが注目されています。
実は現在の東京からは想像もつかないほど、昔の江戸は市中に堀や水路が縦横に張り巡らされ、隅田川や江戸湾にも囲まれた「水の都」でした。
当時の浮世絵には、隅田川などの川で舟遊びを楽しむ人々や、現在のタクシーのように、各地の船宿から出る乗合船を交通手段として使う人々、そして日本各地から集まってきた物資を江戸市中に運ぶ舟運の様子などが数多く描かれており、水辺と船が庶民の生活に密着した、非常に身近な存在であったことがうかがわれます。
中でも両国の夏の納涼は江戸の一大イベントで、船遊びや花火を楽しむ人々が大挙して押寄せ、川面には大小の船が所せましと浮かびました。
本展は、浮世絵を見ながら江戸のさまざまな水辺をクルージング気分でめぐる、夏にぴったりの展覧会です。
ちょうど、一週間前に屋形船に乗ったので、昔の景色で追体験的なコトを期待して、行ってみました。
浮世絵の作り方と感嘆ポイント
そもそも『浮世絵』って歴史の授業で習ったっきり。
そして、その時に描き方、というか作り方は教わらなかった気がします。
浮世絵は版画である
正しく言うと、初期は手書きだったのですが、さらに広めようと印刷技術が進んで、木版になっていったんですね。
- 下絵を描いて(絵師)
- 木を掘って(彫り師)
- 色を上に写す(摺り師)
ざっくり言えば、こういう手順。上記の通り分業制。
よく聞く、『歌川広重』とか『葛飾北斎』とか名前が残っているのは、絵師だそうです。
超多色刷り
これに一番感嘆、というか驚愕しました。
私が図工の時間にやったのは、黒一色の単色版画。
しかし、浮世絵はかなりの色が使われています。
これは、その色の数だけ木を彫る作業と、摺る作業が必要になるというコトです。
ちょー大変だよそれ!
でも、名前が残るのは絵師……。
いや、絵師がラクしているとは言いませんが、彫り師と摺り師も名前が残ったらいいのに……。
しかも色の出具合は、毎回摺り師の腕と加減によって変わります。
今の印刷のように、100枚同じクオリティというコトはありません。
これもまた味があって、良かったですね。
A4より小さい?
メジャーで測ってないので、正確には分かりませんが、1枚1枚はA4よりやや小さいサイズだと思いました。
私のイメージは、B1版とかそれくらいのイメージだったので、「小っちゃッ」って思ってしまったのですが、先の作り方を考えたら、そんなに大きいのを作るのも
……いやいや
彫る方は細かい技術が必要だってコトですね。凄いな昔の人!
おわりに
あまり歴史(世界史も日本史も)得意でないんです。
でも、今回の浮世絵展はかなり楽しめました。
ハッキリ言って、あり広くない美術館(失礼)なのですが、1つ1つをよーく見て、ぜんぜん飽きませんでしたよ。
たまには、美術館に足を運ぶのもいいのではないでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。