9/22(金)にWEAというところが主催のEdunomic Learning Groupが、『MITメディアラボ所長・伊藤穣一の“9 Principles”に学ぶ』というセミナー…というかディスカッションの場に参加してきました。
WEA主催の“Edunomic Learning Group”は、世界のビジネス・経済の最先端のトレンドをテーマに、インダストリー5.0時代の経営、社会事業に求められる実践的ヒントを相互に学び合う場です。 アメリカをはじめ世界各国でビジネスの最前線を経験し、シリコンバレーの会社のCEOも務めた会長のマーク・小松のファシリテートを中心に、毎月ごとに異なるテーマを取り上げます。
Ads.
最初はアウェー感ハンパない
WEAは、どうやら常連さんや、事前に構築されている『つながり』があるようで、そこかしこで主催者またはファシリテーターと
「あー、お久しぶり!」
「この方紹介しますね」
とか、セミナー開始前にバンバン会話されていて、初回参加の私は(´・ω・`)ってなってました。
しかも、事業を立ち上げて社長やっている方とか、その業界では国際的に有名な方とか、そういうのがゴロゴロいるのです。
ひさびさに『気後れ』というものを体感しました(;´▽`A``
感想
でも最終的に、楽しかったです。
こういう自己啓発系、というかディスカッションする場とかは、どれだけ自分で頭を使って考えるか、に尽きると思います。
言われたことを聞くだけだったら、たぶんつまらなかったと思います。
そもそも、ついていくのが大変だったと思いますが。
あと、時間が足りなかったのが少し残念だったかなぁ。議論って楽しくなっちゃうと、いくらでも出来ちゃうんだけど。
そこは、ファシリテーターの腕もあったのかもしれませんが…。
内容
さて、今回の内容ですが
ざっくりいうと、ファシリテーター2名が、以下の本の内容または伊藤穣一の動画を参照しながら、みんなでディスカッションし、考えを深めていく。というものでした。
本
早川書房
売り上げランキング: 923
ファシリテーター
① マーク小松(Mark Komatsu)
World Edunomic Association会長
一般社団法人 日本リーダーシップ協会グランドマスター
② 内海昭徳(Utsumi Akinori)
NR AMERICA設立本部長 / 観術総合研究所代表
内容(サイトから引用)
近年、世界の経済の流れや産業の構造が、大きく変容しています。
特に、AI、IoTの進化に伴うインダストリー4.0時代の到来は、私たちの身近な仕事や職種・雇用、経営のあり方全体に、大きな影響を及ぼすことになります。
この時代を、逆に大きなイノベーションのチャンスとするために最も大切なことは何でしょうか。
WEAでは、それは、Human Resource・人間への投資と、ポストAI時代の新たな教育だと考えています。
科学技術、情報技術だけでは開発できない人間の感性や創造性、イマジネーションやイノベーションのセンスを広げるためには、知識や暗記にとどまらない実践的なLearningが必要です。
WEAのメインプログラムであるUDL(Universal Dignity Leadership)では、人間の最も根源にある認識能力の開発を通して、一人ひとりが宇宙の根源の仕組み・0=∞=1の世界を活用したイノベーターとなる道を案内しています。
世界のビジネストレンドを共に学び合いながら、新経済(Economics)を創造する新教育(Education)の必要性や可能性も共有していく”Edunomic Learning Group”の場を、ぜひご活用ください。
忙しい日々、なかなか広く高い視点から世界の潮流を観たり整理する時間の余裕がない方も、この場での交流を通して、みなさんの日常に活かせる実践的変化のきっかけにしていただければ幸いです。
本は、以前に読んでいました。
>>9プリンシプルズという本を読んだ。生き抜く上でむち打ちにならないために必要なことだった | A's Thought web-Log(ATL)
読んでいたからこそ、今回参加したい!と思ったワケです。
意外だったのは、9 Principlesを読んでいない人が参加者の中に結構いたというコトですかね。WEAのチカラなのか、人脈なのか……。
9 Principles(原理)がうまく出来ている
やっぱり伊藤穣一のアタマの中は凄い
これに尽きますね。
ただ、読んだときのブログにも書いたのですが、英語→日本語訳の書籍のため、とても分かりにくい(笑)
今回のセミナーでは、書籍に書いてある9 Principlesに元英語が併記されていました。
が、前回のブログでも書きましたが『本書の最後に、割と強めに「転載はダメ」と書かれている』ので、記載は控えますが
英語→日本語訳の過程で、ニュアンス変わってる!
日本語では、●●より○○ みたいな形で9つ書かれています。
英語では、○○ over ●● という形になっています。
この、●●や○○が、なんとなーく『その英語にこの日本語かなぁ…』みたいなのが結構ありました。
っと、ここでAmazonの原著のAmazonのページに載っていたので、これはやっぱり紹介しておきましょう。
- Emergence over Authority: 権威より創発
- Pull over Push: プッシュよりプル
- Compasses over Maps: 地図よりコンパス
- Risk over Safety: 安全よりリスク
- Disobedience over Compliance: 従うより不服従
- Practice over Theory: 理論より実践
- Diversity over Ability: 能力より多様性
- Resilience over Strength: 強さより回復力
- Systems over Object: モノよりシステム
そして、10個目が最近以下の記事の中にに上がっています。
>>日経BizGate MITメディアラボ 伊藤穣一所長が語る加速する未来
10. Learn over Education: 教育より学び
最近、自己啓発にいそしんでいる私(←)としては、10個目は腹落ちしまくりです。
Educationは、人からされるもの。Learnは、自分でするもの。
やっぱり、自分が主体になるコトの重要性ってかなり高い位置にあると思います。
内容2
こんなPrinciples(原理)があって、いろんな業種職種の方々とディスカッションしたわけですが、もう全てが新しい発想で、もの凄くいい刺激になりました。
この原理、そういう捉え方!?
みたいなコトが、結構あったり。
同時に感じた違和感
自己啓発のセミナーに出る人たちっていうのは、ちまたでいう『意識高い系』の人です。
私は全く悪いコトだと思いませんし、みんな違ってみんないいので、参加しない人だってそれはそれで悪いコトではありません。というコトを念のため申し添えます。
一部ディスカッション中に、「みんなが一人一人これを考えないと、生き残れない!」みたいな論調のがあったのですが
「そうかなぁ」
と1人思っていました。
少なくともここに集まった人は、これを考えるコトでより楽しい未来が待っているとは思いますが、そうでない人にはそうでない人が思う『楽しい』または『望ましい』未来が待っていると思うんですよね。
みんなが同じベクトルで考えをめぐらせることは、Diversityを否定することになります。これは危険。
多様性を認めた上で、この議論は進めないと、ちょっと危うい気がしました。
おわりに
今回、かなり盛り上がったので、10月に第2回がありそうな雰囲気。
9 Principlesは、とにかく自分の中で深めていけばいくほど、振り返りとこれからの行動の軸になっていく感じがあって、有意義だと感じています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
売り上げランキング: 1,236
きこ書房 (2016-12-24)
売り上げランキング: 63,481