2018年5月5日土曜日

100de名著で紹介されていた本4冊目:オーウェルの『一九八四年』



GWのさなか、以前に『これは良かった!』と勧められた番組があったので、NHKオンデマンドで見ました。

と、以下の記事に書きました。

今回は、その中の4冊目を紹介しようと思います。


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オーウェルの『一九八四年』

100de名著のメディアスペシャルで紹介された本の4冊目。最後です。

オーウェルの『一九八四年』

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
ジョージ・オーウェル
早川書房
売り上げランキング: 229


ディストピアの1つの姿について描かれている小説。

1984年の数十年前に書かれた、当時としては『近未来小説』であったそう。


全体国家の批判、思考の自由を奪うこと、二重思考について。


古い時代に書かれた本なのに、この内容が今の現状に当てはまっているのではないか。

という方が増えてきているのだとか。


戦前戦後の教育が180度反転した事例もそう。

2+2は5だと教えられたら、2+2は4だったときは忘れて、5なんだ!と言う風に記憶や記録を改ざんする。

トランプ大統領のパレードに集まった人数は、何人だったのか。
事実はこれくらいで、でも政府はこんなに来ていた。という。


これは思考停止を推進しているわけです。

その方が、権力者にとっては優位に働きます。


また、この小説の中には、Newspeakといって
単語を減らしたり、単語を持つ意味の幅を減らしたりする施策があるらしい。

『Free』という単語に、自由という意味があって、自由にするとか自由になるという意味もあって

でも、その中で限定的な意味しか持たせない。

こうすると、他の意味を知らなくなるので、やはり思考停止を促していくことになる。

おわりに

番組中、語られていたのが

こうした管理社会が怖い。ってコトでは無くて、今はそれを望んでいる気がする。

ってコトでした。

いろいろ監視されるけど、あまり考えることに力を注がなくて良くて

ある意味、楽に生きることが出来る。そうとも言えるわけです。

自由が必ずしも心地よいわけでは無くて、

「自由というコトは、ときに間違ったりもする」

というコトが分かると、

「失敗したくない!」ってなる人もいるよねぇ。と。


ちなみに

今回、4冊の本のリンクを張るのにAmazonで検索したのですが

1冊見つけたらしたら

『この本を商品を買った人はこんな商品も買っています』

と、残り3冊も一気にヒットしたコトに、驚きました w( ̄▽ ̄;)w


見てるなー、みんな。


それと同時に、リコメンド機能って、ステレオタイプを定義し、思考停止を促しているなぁ。

とも思った次第。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


>>NHK『100de名著スペシャル』の『メディア論』を見た

>>100de名著で紹介されていた本1冊目:リップマンの『世論』

>>100de名著で紹介されていた本2冊目:エドワード・W・サイードの『イスラム報道』

>>100de名著で紹介されていた本3冊目:山本七平の『「空気」の研究』

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